肉用牛の生産

ただ「育てて売る」のではなく、種牛づくりから自社で行う

現在、当牧場には約200頭の肥育牛(肉用牛)がいますが、そのほとんどがF1(交雑種)です。

肥育牛の場合は、成績の良い母牛から生まれた子を買ってきて、それを自分のところで育てて出荷するのが一般的なパターン。しかし、私たちは買ってきた子牛を育てて他の良い血統を持った牛と交配させ、それによって生まれた子牛を育てて出荷する――という手間のかかる方法を採っています。これは効率の面、そして肥育コストの面でも不利です。しかし、評価の高い種牛を作ることができれば、それが後々自分たちの財産になると考え、あえてそうした方法に挑んでいるのです。

なお、当牧場から出荷された肥育牛は近年、数々の品評会で優れた成績を獲得。私たちが行ってきた努力は、確実に実を結びつつあります。