高校の頃に将来は生き物を扱う仕事に就きたいと思い、卒業後は生物関連の専門学校に進学しました。そして、将来の選択肢として水族館の飼育員やアクアショップの店員などを考えたのですが、途中でどちらも「自分には向いていないかな」と感じ、諦めてしまった。そんなときに思い出したのが、子供の頃からなじみがあった酪農でした。私は祖母の家が酪農をやっていて、小・中学校の頃には夏休みになると毎年手伝いに行って子牛にエサをやったり、糞の処理をしたりしていたのです。
それで、知り合いのペットショップの方から古川牧場の牧場長(元澤)を紹介していただき、まず2週間研修をさせていただけることになりました。牧場で実際に牛と接してみると、自分はもともと動物好きなので、やはり楽しいと感じました。その研修後に牧場で働く気持ちを固め、平成26年の4月に正式に入社しました。
現在は毎日2回の搾乳作業をメインに、週に1回は牛追いの勉強もさせていただいています。これは牛を牛舎から搾乳室の前にある待機場に入れる作業で、滞りなく搾乳作業が進むように迅速に牛を誘導しなければならないのです。
仕事として酪農を始めてからは、大変だと感じることは多いですね。特に強く感じるのは、仕事はあくまでも「牛優先」であるということ。たとえば、搾乳が始まる時間には必ず準備を整えていなければならず、そのためには自分を犠牲にしなくてはいけないこともあります。そうした苦労はありますが、牧場は自分のような動物好きにはとても楽しい環境です。子牛が生まれる感動の瞬間に立ち会えたりしますから。
今後の目標としては、仕事上のミスを少なくすることはもちろん、これから入社してくる人にきちんと仕事を教えられる立場に早くなりたいと思っています。
- ①
- 起床
- ②
- 出社
- ③
- 朝の搾乳の準備を開始
- ④
- 搾乳作業開始
- ⑤
- 搾乳終了。後片付けを行う
- ⑥
- 一時退社
- ⑦
- 自宅にて昼食
- ⑧
- 再出社
- ⑨
- 午後の搾乳の準備を開始
- ⑩
- 搾乳作業開始
- ⑪
- 搾乳終了。後片付けを行う
- ⑫
- 退社
- ⑬
- 夕食
- ⑭
- 就寝
- 平成26年4月
- 入社。搾乳部に配属