スタッフ紹介

牧場全体のとりまとめ役として

私は獣医学部出身ですが、大学3年の頃に卒業後は牛の飼育をやってみたいと思い、人工授精の資格など仕事をする上で必要だと思われるものは在学中にほぼ取得しておきました。古川牧場には知人の紹介で入社したのですが、それがちょうど埼玉からの移転が決まった頃。群馬での牧場の歴史は、そのまま私の歴史に重なります。

現在の主な仕事はAI(人工授精)で、1日平均で4~5頭、1ヵ月平均では180頭ほどの授精作業を行っています。その他には、各牛群の頭数管理や分娩リスク牛の補液、分娩牛の書類およびタグ作成などを担当。

また、牧場長として飼育牛全体の健康状態にも気を配っています。特に搾乳牛の場合は、分娩後のエサや環境によって乳量が左右されることもある。ですから、常にすべての面で各部署が協力することで牛の健康を保つことが重要なのです。

夢を持てる牧場環境の実現にも尽力したい

この仕事のヤリガイは、相手が生き物なので、こちらが手をかけてあげた分だけ結果が返ってくることでしょうか。結果というのは、乳牛の場合は乳量、肉牛の場合は肉質です。ただ、同じやり方をしたからといって、必ずしも同じ結果にはならないので気を抜くことはできません。気を抜くと、必ずしっぺ返しがある。ですから、牛を飼う仕事はさまざまな要素の積み重ねによって成り立つ、とも言えるでしょう。

牛に関わる仕事について少しでも興味のある方に対しては、「生命の誕生に係わることができるヤリガイある仕事です。ぜひ一緒に充実した日々を過ごしてみませんか?」というメッセージを贈りたいですね。ただ、最近は自分が思い描いていた牧場のイメージと実際の仕事内容とのギャップに失望する人も多い。今後は若い人が夢を持てるような環境づくりをすることが、私たち牧場関係者の課題なのかも知れません。

1day Schedule

起床
出社。発情牛のチェックを行う
フレッシュ群の健康チェック
AI
バルク、パイプラインの洗浄
一時退社し、昼食
再出社し、場内の見回り
肥育舎、和牛、育成牛のエサやり、
および翌日の飼料計量
AI
分娩牛の書類、タグ作成、
タグ装着等を行う
退社。自宅でのんびりメダカを眺める
夕食
就寝

Career Step

平成6年12月
入社
平成7年1月
群馬移転にともない、
繁殖部に配属され、
主にAIを担当
平成23年2月
牧場の株式会社化を機に、
牧場長を任される